ギャンブル依存症を回避した体験談

ギャンブル依存症

きっかけは会社の上司だった。

最初はパチンコに興味をん持っていたわけではなく、初めての就職先で上司と仲良くなりたかっただけだった。

なぜかこの上司は初めてあった時から自分を可愛がってくれたし、俺も上司に応えないと必死だった。

初任給をもらった翌日、パチ屋に連れて行ってもらったのを覚えている。みんなが北斗北斗と連呼していた時代だ。

先輩にこの台を打てと言われて(実際には先輩が打ちたかった台だったのだろう)打ち始めた台が見事に5千円でヒットした。

正直こんな5千円があっけなく消えていくのを見ているのは辛かったし、早く店を出たかったと言うのが本音だった。あたりを引くまでは。

今でこそ演出をみて脳汁が出るが、このときは交換してもどってきた4万円をみて、初めて脳汁が溢れ出した。

ほんの数時間で4万円、興奮を抑えられない俺を先輩は興奮冷ましと居酒屋へ連れて行ってくれた。ちなみに、先輩もちょっと勝っていた。

翌日から、何事もなかったかのように仕事をした。仕事も慣れるにつれて楽しくなっていき、職場の人間関係も良好。順風満帆だった。

それからも度々、給料日には先輩のお供をするような形でパチ屋に出向きその都度勝ったり負けたりした。本当はその後の居酒屋もお決まりコースでそっちで話すパチスロ談議が大好きだった。

ある頃から先輩が忙しくなり、時間の都合が合わなくなると一人でパチ屋に出かけるようになった。別に打ちたいという気持ちがあるわけでもストレスが溜まっていたわけでもないが、家に帰っても特にやることがなかったからだ。

特に理由もなくジャグラーを打ち続け、勝つでも負けるでもなくトントンで終わった。やりたいわけではない、だけど家で特にやりたいこともない。そんな週末には決まってパチ屋に行くことが日課になっていた。

もともと酒が好きなわけでも彼女がいるわけでもなく遊びと言えばゲームアプリにちょっと課金する程度しかしなかった俺だから時間つぶしのために行く場所は決まっていた。

漫喫かパチの2択だった。

少し経つと漫喫にいるのに退屈さを感じるようになった。ゲームをやっていてもつまらない。とにかく毎日に刺激がなくつまらないと感じる。

ゲームでガチャをやってもつまらなかった。あんなに欲しかったレアカードなのに手に入れた満足感からゲームをしなくなった。と言うよりはレベルを上げるのがめんどくさいし意味のないものに感じるようになった。

ゲームだけじゃない。漫喫でマンガを読む時間、友達との会話、仕事はもちろん、すべてのことがどうでもよくとにかく無意味のものと感じることが多くなった。

仕事を頑張っても給料が固定されていることに何かつまらなさを感じてしまう。そんな状態が続いていたのでギャンブルに誘った張本人の先輩ですら、のめり込む俺を心配していた。いや、心配しているふりをしているのか?どちらともわからないが、新人をギャンブルに誘う輩にろくな人間がいないことは事実だ。

この頃にはギャンブルを副業というか、本業とすら思い込むようになっていた。

正直、それでプラスになっていた月もいくつか存在する。月30万円オーバーなんてのもよくある方で本気で会社を辞めようとすら考えたこともある。

給料日にパチ屋にいくのが日課になっていた俺だが、今月だけはおかしなことになった。

絶対にでると確信していた台にのまれて給料日なのに7万円をスってしまったのを今だに覚えている。

今月がどうなるかわからん状態にあり自由に使える金が食費を引いて1ぎりぎり2万円ほどだったのにまだ勝負できると思ってしまった。

リベンジに挑むがこういう時は必ずと行っていいほどうまくいかない。

給料が振り込まれた週に軍資金が底を着くのは初めての体験だった。

そんなときに限ってチャンス台はやってくる。これを打てば絶対に取り返せる。

俺は友人にお金を借りた。たったの3万円だ。

実はこの3万円、本当は生活費に充てなければならないお金だった。次の給料日までまるまる2週間あった。

飯も食えないほどに金がなくなったのは初めてだった。

実家から送られてきた米に冷蔵庫の調味料をかけるという作戦で餓えをしのいだ。意外と持つもので昼はおにぎりにして食べると昼食代を浮かせることもできた。

迎えた給料日当日、俺はおろした金を持ってチェーンのラーメン店に入った。あの時ほどラーメンが体に染みたことはない。

俺は2度とギャンブルをやらないと誓った。

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